函館市地域交流まちづくりセンターは、国連が掲げる「持続可能な開発目標」(SDGs、エスディージーズ)に関心を高めてもらおうと、館内にSDGsが目指す17のゴールに関わるクイズを設置した。世界中で起きているさまざまな課題や函館の身近な話題をクイズにして掲示。小学生から大人まで、楽しみながら学ぶことができる。大型連休の27日から5月6日にはクイズラリー用の台紙を配布する。
クイズは1、3階に計20問を設置。担当したスタッフの茅森昇起さんは「現在の状況を変えなければ大変なことになるという危機感を持って、2030年までの達成を目指す目標がSDGs。クイズを通じて知ってもらおうと企画した」と話す。
問題は「世界の中で電気がなく、薪や木炭、動物の糞を燃料に使っている人の数」、「1日に210円以下で暮らさなければならない人の数」など、エネルギーや貧困に関わることなど、17の目標のいずれかに該当する内容。択一式で、問題をめくると答えや解説を読むことができる。
1階の10問は小学生から楽しみながら問題意識を持つことができる内容とし、3階は高校生らにも関心を持ってもらえる内容とした。今後も設置数を増やしていきたい考えだ。
茅森さんは「SDGsという言葉を聞くようになったが、何をしたらいいのか分からないことも多い。クイズを通じて、こういうことなら自分にもできるかなと興味を持ってもらえるよう紹介した。連休中は親子で来館して楽しんでもらえたら」と話している。(今井正一)