「平成」に続く新元号が「令和」と決まった1日。梅のつぼみも徐々に色づき始めた道南でも新しい時代への期待の声が上がった。
函館市時任町の会社役員、落合京子さん(67)は「良い元号だと思う。みんなが安心して暮らせる時代になれば」と願う。北斗市七重浜2の会社員、清水浩一さん(58)は「昭和生まれなので、平和の『和』の字に少し親近感が沸く。一般的には元号よりも西暦を使う機会が多く、子どもたちに馴染みのあるものになれば良いが」とする。
函館市松陰町、不動産会社経営、渡辺友子さん(72)は「平成は災害も多かった反面、支え合い、助け合う日本人の美質を世界に表した。和やかに、助け合うことを深化させる時代になっていくのでは」と話した。
また、日本最古の和歌集からの出典を喜ぶ声も。昨年秋から月1回の万葉集の勉強会を再開した「函館の文学と音楽の会」の細谷悦子会長(67)は「意外でしたがとてもうれしい。(改元を機に多くの人が)万葉集に心を寄せることになるのかな」と喜ぶ。
去りゆく時代、新たな時代に思いを新たにする若者も。市立函館高3年の横内塁さん(17)は「日本らしい文化を尊重するような元号だと思う。あと1カ月の平成を大事に過ごしたい」とする。函館大3年の黒澤春花さん(20)は「昭和に似た響きで伝統を重んじている元号だと感じた。資格取得と就職活動がうまく行くように頑張りたい」と意欲を示した。