女性刑務官の輩出に貢献したとして、道内の刑務所を所管する法務省札幌矯正管区(柿崎伸二管区長)は6日、函館大谷高校(丸山政秀校長)に感謝状を贈った。
法務省矯正局では、全国の女性刑務官を2015年度から3年間で200人増やす計画を進めてきた。同校からは昨年まで3年間で3人の卒業生が、女性刑務官として採用された。
3人は在校中、柔道部に所属。丸山校長によると、函館少年刑務所(小野記忠所長)の道場「錬武館」に足を運んで練習をしていたことがきっかけで、刑務官の道へ進んだという。
また、同刑務所の職員が女性刑務官を伴って同校を訪れたり、採用を知らせるポスターを掲示するなど、同校が採用活動に協力。今回、同様に貢献のあった道内の高校3校とともに表彰を受けた。
同刑務所で開かれた表彰式には、丸山校長と西村拓真進路指導部長が出席。感謝状を手渡した小野所長は「女性受刑者もいる中で女性刑務官がいなければ、施設の運営に支障をきたす。良い人材の採用に協力をもらい、感謝している」と話していた。(深津慶太)