NPO法人市民創作「函館野外劇」の会(中村由紀夫理事長)の2019年度通常総会が8日、五稜郭櫻(さくら)交流ハウスで開かれた。今年の公演は7月12日から8月10日までの毎週金、土曜日(8月2、3日を除く)の計8日間と決めた。
中村理事長は「昨年は(本公演とは別の)ミニ公演が多く、PR効果があった。財政収支は篤志家の寄付もあり、7年連続で単年度黒字を確保できた。平成と共に歩んできた野外劇だが、次の時代も力を合わせて頑張りたい」とあいさつした。
昨年と同じく、舞台は五稜郭公園一の橋広場付近で、「星の城、明日に輝け」と題して開く。箱館戦争終結150年にちなんだ場面設定を企画していくという。
一方、14年の石垣崩落の影響で、野外劇は公演規模を縮小したままだ。観客数も初年度の1万4030人に比べると、昨年は2702人にまで落ち込んだ。総会後の意見交換では、「現在の420席では難しい」と客席数拡大を求める声も。元の舞台への復帰はめどが立っていないが、函館市との交渉継続を確認した。
今年の主要キャストのオーディションは3月10日午後2時から、同ハウスで開かれる。締め切りは8日まで。問い合わせは同会事務局(0138・56・8601)へ。(深津慶太)