全国の中高生が海の素晴らしさを表現する「海の宝アカデミックコンテスト2018」(北大大学院水産科学研究院主催)の最終審査が10日、函館市の同研究院で開かれた。一次審査を通過した16組(高校15校、中学1校)が、海の魅力や価値を若者らしい視点でプレゼンテーション。審査の結果、道南勢の奥尻高校、遺愛女子中学校は共に奨励賞だった。
日本財団(東京)の「海と日本プロジェクト」の一環。今年は昨年より23作品多い182作品(マリン・カルチャー部門139作品、マリン・サイエンス部門43件)が応募。一次審査を通った16組を函館に招待し、2部門に分かれ、プレゼンテーションに臨んだ。
カルチャー部門で、奥尻高1年の鴨田海斗君(15)は「磯のトラブルを解決せよ!~奥高生発!地元漁業を守るための提案」と題し、磯焼けの解決に向けウニの苦手な海藻を生やし藻場を復活する取り組みを紹介。サイエンス部門で、遺愛女子中の地学部(西山澄部長)の7人は「二年前の私たちへ 海の宝、みつけたよ」と題し波の不思議をテーマに発表した。
最優秀賞はカルチャー部門が谷本幸璃さん(札幌開成中等教育学校)、サイエンス部門が尾崎光平君(福岡工業大附属城東高)だった。(山崎大和)