函館花いっぱい道づくりの会(折谷久美子代表)は28日、6月上旬から沿道を色とりどりの花で楽しませてきた函館新道沿いの花壇の撤去作業を行った。地域の子どもたちや住民約600人が参加。撤去した花は来年もきれいな花を根付かせるための堆肥に生まれ変わる。
2004年度に始まり、今年で15年目。桔梗、石川地区を中心に町会や小中高校、スポーツ少年団など28団体が参画。沿道企業の協力を得ながら、植栽、夏場の維持活動を展開している。この日の撤去作業には亀田中から約180人、稜北高から110人、桔梗中から60人が参加するなど中高生だけで参加者の半数を占め、若い力が活躍している。
折谷代表は「心配した雨もなくすっきりした天気になった。最後は豚汁を食べて、今期の花の活動の締めくくりとしたい」とあいさつ。参加者は歩道両側の植樹帯に散らばり、作業を開始。花は堆肥を作るため、函館開発建設部の除雪ステーション構内に運び込まれた。
稜北高3年の松川大輝さん(17)は「毎年、季節の変化を感じながらきれいだなと思ってきた。撤去は寂しい感じがする。受験も控えているが、残りの高校生活を楽しんで卒業したい」と話していた。(今井正一)