函館市出身で、とまこまい観光大使を務めるシンガーソングライターのかんばやしまなぶさん(42=苫小牧市在住)が8日、函館市などがプロの競輪選手を育てる「ホワイトガールズプロジェクト」の選手たちのために作詞、作曲した応援歌「ホワイトガールズ(WGP)」を函館競輪場1階ロビーで初披露した。
かんばやしさんは函大付属有斗高校卒業後、苫小牧に移住。プロ選手として苫小牧を離れる田中将大投手にエールと感謝を込めた歌や、競馬のGI(Jpn1)で10勝を挙げたホッコータルマエ号の応援歌を作り、CD発売するなど活動の場を広げてきた。
同プロジェクト1期生の三尾那央子選手(31)=函館市出身=と、寺井えりか選手(26)=紋別市出身=が今年プロデビューを迎え、市営函館競輪からの応援歌作成依頼を快諾した。デビュー時に競輪場に足を運び、レースを観戦。「2人の姿を見て自然と詞が湧いてきた」とかんばやしさん。実際に目にして感じた思いや、「ジャン」「踏み込んで」など競輪に関連した言葉を曲に込めた。
2人のデビューから約2カ月後の9月中旬にCDとして完成し、今季函館最後のガールズ開催となった「道南いさり火鉄道杯争奪戦」(7~9日)で披露。第2日の8日に寺井選手が臨んだ第7レース後に競輪ファンの前で熱唱したかんばやしさんは「活躍を願っています。頑張れホワイトガールズ」とマイクを片手に締めくくった。
間近で聞いた三尾選手は「自分の応援歌ができるとは思っていなかった。すてきな曲で、競輪用語も入っているので熱くなる。うれしい」と感謝した。かんばやしさんは「こん身の応援歌。たくさんの人に聞いてもらい、函館競輪に足を運んでほしい」と話していた。
CDは「WGP」を含む2曲を収録。価格1000円で、同競輪場などで販売している。(小林省悟)