函館市がまとめた8月末の住民基本台帳人口によると、65歳以上の高齢者人口は8万9452人(男3万5451人、女5万4001人)で、総人口25万9774人(男11万8261人、女14万1513人)に占める割合は昨年同月から0・8ポイント高い34・4%となり、6月から過去最高を更新している。総務省が発表した全国の同割合(1月1日現在)は27・2%、本道は30・3%で全国、全道平均より高く、依然として西部地区や旧4町村地区で高い傾向となっている。
老年人口のうち65~69歳が2万4415人(9・4%)と約1割を占めている中、0歳~14歳の合計2万5650人と大差がなく、数年のうちに福祉や医療にかかる費用の増加が懸念される。
支所別の老年人口率は亀田が30・6%と最も低く、本庁36・3%、湯川37・6%、銭亀沢39・9%、椴法華47・2%、南茅部40・8%、戸井46・0%、恵山48・7%。
本庁管内の西部地区では、入舟町と住吉町で50%を超えており、ともに年少人口の7倍を超える高齢者数となっている。一方、亀田支所管内では、桔梗と神山の一部で年少者の割合の方が多く、高齢者の割合は10~20%台と低くなっている。買い物など生活の利便性が高く、若い世代が多い同管内の高齢者の割合は全道の平均並みで、地域によって少子化や高齢化率に広がりがみられる。
このほか、今年1月1日現在で、道南で最も高齢者の割合が高いのは松前町の47・2%(全道4位)だった。(木村京子)