【北斗】北海道新幹線は7日午後から、上下線とも運行を再開した。上り線の始発・新函館北斗駅は終日混雑した。
同駅は7日未明に電力が復旧。上り線は東京行き午後1時35分発から順次運行を再開した。函館市内、近郊で足止めされた客は午前10時すぎからタクシーや路線バスで続々と駅に駆け込んだ。
改札口の入り口前には長い列ができ、さらに旅行のツアー客や修学旅行など団体客も加わり、一時、連絡通路を埋め尽くした。入り口付近で駅員が客の問い合わせや案内に当たったが、中には「何とかならないか」と詰め寄る客も。
知人と旅行で札幌市を訪れた東京都練馬区の会社経営、福田国康さん(72)は前日に新千歳空港から帰路に着く予定だったが、終日閉鎖されたためにレンタカーで新駅へ移動。「きょう中に帰ることができれば…。何時間でも待ちます」と話した。仙台市の無職、斉藤二郎さん(74)は「予約した函館市内のホテルが宿泊対応できないと言われ、予定を2日早めて帰ることにした。切符がとれるかどうか」と列の後方で不安そうに話した。埼玉県から来函した学生の男性(24)は「予定の学会が中止になり、帰ることになった。待ち続けるのが大変。家に帰ったらシャワーを浴びてすっきりしたい」と話していた。(鈴木 潤)