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縄文遺跡群、世界文化遺産推薦候補に 2020年登録目指す

 世界文化遺産の推薦候補を決める文化庁の文化審議会が19日開かれ、6度目の挑戦となった「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道、青森県、岩手県、秋田県)が選ばれた。17ある構成資産のうち、大船・垣ノ島遺跡がある函館市でも、悲願への大きな一歩に喜びの声があがった。今後自然遺産との調整や政府による国連教育科学文化機関(ユネスコ)への推薦書提出などを経て、早ければ2020年にも登録が決定する。
 国内推薦候補には縄文遺跡群のほか、新潟県の「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」が名乗りを挙げていた。文化審議会はこの日開いた会見で、縄文遺跡群について「顕著な普遍的価値が認められ、推薦後の審査や評価を内容の見直しに反映させる余地が大きい」と評価しながら、「いまだ課題が残っており、推薦書の提出までにさらなる充実を図る必要がある」としている。
 三村本部長は「文化審議会から示された課題に関係自治体が共同で取り組み、縄文遺跡群の価値を国内外へ積極的に発信してきた。推薦候補に選ばれたことは、世界遺産登録へ向け大きな前進であり、登録実現まで全力で取り組んでいく」と述べた。
 ただ、ユネスコは20年の登録から各国の推薦枠を1件としたため、国内推薦をつかみ取るには自然遺産や複合遺産との競合を乗り越える必要がある。
 自然遺産を見ると「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島県、沖縄県)が国内候補に名乗りをあげており、今後国内候補を1件に絞り込む調整が行われる見込み。また国内候補に選ばれたとしても、ユネスコの諮問機関である国際自然保護連合(IUCN)が「登録延期」を勧告すれば、政府による推薦取り下げもあり得ることから安心はできない。
 高橋はるみ道知事は、「縄文遺跡群の価値が認められたことをうれしく思う。国内の推薦枠が1カ所だけという中で、今後登録に向け関係機関への働きかけを強くしていく」として、さらなる気運の醸成に力を入れるとした。(野口賢清)










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