7月1日開催の「2018函館マラソン」に向け、参加ランナーに提供する海鮮丼と塩ラーメンの試食会が14日、海鮮味処(どころ)すずや食堂(若松町)と、らぁめん工房かりんとう(花園町)であった。共にフルマラソン36キロ地点の第12エイド(緑の島)で提供、函館らしいフードでランナーをもてなす。
海鮮丼の提供は今年で3回目で、函館朝市協同組合連合会が協力した。昨年まではご飯の上にイカ、ガゴメコンブ、ウニ、イクラが載った「漁(いさ)り火がごめ丼」だけだったが、今年はミニサイズの「朝市海鮮丼」も出す。
「がごめ丼は食べたい気持ちがあっても、時間が掛かるため、タイムを追求するランナーは素通りしてしまう。速いランナーに悔しい思いが残るのを防ぎたかった」(実行委)とミニサイズを考案。ご飯の上にウニ、イクラ、カニが載った一口サイズで、片手で食べられる。トータル2000食を提供予定で、連合会の船岡聡副理事長(56)=船岡商店社長=は「他にフードがたくさんあるから、逆に小さいサイズが喜ばれる。函館での大会の違いを見せたい」と強調する。
ラーメンも第3弾で「はこだて冷やし塩ラーメン」は、冷たいスープにチャーシュー、小ネギ、ウズラの味卵、とろろコンブをトッピング。今年は、新たに一口サイズのカップに入れたスープだけも提供する。
従来の鶏がらスープをベースに、中華の高級食材の干し貝柱と金華ハムから取ったスープを混ぜてバージョンアップ。全部で1500食を提供する計画で、かりんとうの木村恵輔店長(38)は「塩分補給にぴったりで、本番は塩分高めの味付けにしたい」と話す。
実行委は「食べられなかったという不満を解消し、ランナーの満足度を高めたい」としている。(山崎大和)