育児支援を受けたい人と手助けできる人が登録し、会員同士で子どもの安全を守る「函館市ファミリー・サポート・センター」の利用が好調だ。1月末時点で8019件と、前年同期比で158件増加。ライフスタイルの変化に伴う共働き世帯の増加などと相まって、今後も二―ズの高まりが考えられる。
同センターは市が市社会福祉協議会の委託事業として、1999年10月に設立。育児支援を受けたい人(依頼会員)と手助けできる人(提供会員)が登録し、保育所・幼稚園などの送迎や病気時、学校行事で保護者がいない間の預かりなどを行う。依頼と提供を兼ねる両方会員にもなれる。
支援対象は0歳から小学6年生までで、2012年度からは市が100~300円の利用料を助成。一律30分当たり、1人200円で利用できる。
育児支援の内訳は、保護者の買い物や病気時などの預かりが1091件、保育施設などへの送迎1036件が多かった。依頼・提供会員相互で信頼関係が築かれ、子どもを安心して預けられるといった面が同センターの特徴だ。
2000年度末で500人ほどだった総会員数は、1月末時点で2070人と、年々同センターへの関心が高まっていることがみてとれる。
提供会員は2カ月間ほどの養成講座を受けるほか、フォローアップ研修を通じて子どもとの接し方や救急時の対応の仕方などを習得。また、あんざいクリニック病児保育室「りんごっこ」(本通3)と連携して、同センターには医療アドバイザーを配置しており「楽しい交流会もあるので依頼・提供会員ともに安心して入会してほしい」(市子どもサービス課)としている。
入会などの問い合わせは同センター(☎0138・23・3920)へ。(蝦名達也)