前線の南下に伴い、南から暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、道南地方は22日未明から明け方にかけて激しい雨に見舞われた。函館市内では昭和町や富岡町など、複数の住宅で浸水被害があった模様。JRを中心に交通機関にも影響が出ている。
JR北海道によると、午前9時現在、八雲町の函館線野田生―落部間の線路上に土砂流入があり、函館ー国縫間で運転を見合わせている。この影響で、函館と札幌を結ぶ特急スーパー北斗などは終日、全区間の運休が決定。函館と新函館北斗駅を結ぶはこだてライナーも始発から運休が続いている。北海道新幹線は新青森―奥津軽いまべつ間で午前8時5分まで運転を見合わせ、新函館北斗発東京行きのはやぶさ10号が新青森までの区間で、新青森発新函館北斗行きのはやて91号が運休となった。道南いさりび鉄道にも遅れが出ていたが、午前9時半現在、運転を再開している。
函館開発建設部によると、森町の道の駅「YOU・遊・もり」前の国道5号でのり面の一部が崩れ、午前5時15分から上台町の820メートル区間を通行止めとしている。