神社で楽しく過ごすイベント「湯倉の杜」が24日、函館市湯川町の湯倉神社で開かれた。夜には境内正面の石段を使ったキャンドルアートが行われ、昨年4月に発生した熊本地震の復興の祈りを込めた熊本城が浮かび上がった。
湯倉神社氏子青年会(横山貴浩会長)が主催し8回目。アートは21段の石段に約1200個の瓶に入ったキャンドルを並べてから、設計図通りに消して完成。石段の下にもキャンドルで城の石垣などをかたどり、初めて実施した昨年の「くまモン」に続き、熊本に思いをはせた。
横山会長は「多くの寺社が被害を受けたが、復興は道半ば」と話す。会場で受け付けた募金は、熊本県神社庁に送る。
このほか、湯川地区の旅館が提供した廃油で作ったキャンドルナイトや、門松の竹を再利用した竹とんぼ作りなど、日本古来の「もったいない精神」を再確認してもらう企画や、カラフルキャンドル作りや神社を巡るミニツアー、「ひのき屋」のライブなどでにぎわった。(稲船優香)