プリンセス・クルーズ社(米国)の豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」(11万5875トン)が26日、今季初めて函館港に入港した。4年連続21回目の寄港。着岸した港町埠頭(ふとう)では地元の高校生らが、訪れた乗客と船員を踊りなどで歓迎した。
同客船は全長290メートル、全幅37・5メートル。今季最初の日本発着クルーズで、20日に横浜を出港し、釜山(韓国)、境港(鳥取県)、秋田などを経て、函館に入港した。乗客は2750人で、うち7~8割が外国人という。
今季から船首に同社のシンボルマーク「シーウィッチ」(海の女神)をデザインした船が午前7時40分ごろ埠頭に着岸。岸壁では市民団体「カムカムの会」が「ようこそ函館へ!」と書いた横断幕を掲げたほか、遺愛女子高校の生徒31人が「いか踊り」を元気いっぱいに披露した。
船内で開かれたセレモニーで、函館市の片岡格副市長は「新鮮な魚介など函館の魅力を十分に堪能していただきたい」と歓迎。トッド・マクベイン船長は「今年もクルーにも人気のある函館を訪れることができて大変にうれしい」と述べた。
結婚50周年を記念して妻の初江さん(76)と乗船した神奈川県横須賀市の渡辺喜太郎さん(79)は「2人きりの旅行は10年ぶり。船内はとても快適でずっと乗っていたい」と話していた。(金子真人)