古いお札や正月のしめ飾りなどを焼き、無病息災を祈る「どんど焼き」が7日、道南の寺社で行われた。函館市谷地頭町の函館八幡宮(中村憲由樹宮司代務者)では、訪れた人たちは勢い良く燃える炎に手を合わせ、今年1年の無病息災などを祈った。
全国的にどんど焼きは小正月の1月15日に開かれるが、道南では「松の内」の最終日となる7日に開かれる。同八幡宮では、灰が飛び散らないように設けた「忌床(いみどこ)」に、初詣やこの日に訪れた参拝客が持ち寄ったお守り、正月の松飾りなどが山積みにされた。神職が祝詞をあげ、氏子代表が玉串をささげた後、点火された。
竹製の熊手がパンと大きな音を立てる中、煙を頭に浴びようとする参拝客も見られた。市内大手町の主婦石井一美さん(66)は「家族の健康と、孫の大学受験合格を祈りました」と話した。