手や足をかける突起(ホールド)を頼りに人工壁を登るボルダリングが楽しめるジム「HOMIE(ホーミー)REDBRICKWAREHOUSE」(入舟町1)が7月のオープン以来、若い世代を中心に人気を集めているオーナーの高野祐輔さん(34)は「動きやすい格好で来ていただければすぐに始められるたくさんの人にボルダリングの魅力を伝えたい」と意気込んでいる
高野さんはもともとアウトドアスポーツが趣味で、8年前からは関東圏を中心にクライミングに挑み、ボルダリングにも親しんできた3年半前に地元函館にUターン報道テレビカメラマンとして働く傍ら競技を続けてきたそのような中で「札幌や旭川に比べてボルダリングをできる場所が極端に少ない自分でやってみよう」と思い立ち、妻の綾子さん(33)とともに構想し、生まれ育った西部地区に念願のジムを作り、現在は仕事を辞めオーナー業に勤しむ
築90年という赤レンガ造りの漁具倉庫を活用し、132平方メートルの館内には傾斜角度や大きさの違う縦4メートル以上、横8メートル以上の人工壁2つを配置し、周りにはマットを引いて安全面にも配慮したホールドの横には色や形が違うテープが張られ、それによって難易度が違うコースに挑戦できるという
オープンして4カ月余り「予想以上の反応をもらっている」と高野さん20、30代が中心だが、中には60代の利用者もいるという訪れる9割が初心者といい「壁を見た瞬間に登れないという人が多いが、2、3時間で簡単なコースなら達成できる普段の生活で、はしごが登れる人ならすぐに上達する」とほほ笑む
21日に友人4人とボルダリングに初挑戦した市内の会社員、山田翔大さん(22)は「指で自分の体重を支えるので痛かったが、達成感はもの凄く、面白かったまた足を運びたい」と満足気な表情だった
料金は平日(午後2時~同6時)が一般1300円、学生1100円、高校生以下600円(1日利用は200円増)土日・祝日は1日利用で一般1800円、学生1600円、高校生以下1100円初回登録料1000円がかかる登録料、レンタルシューズ(300円)、2時間利用料込みのビギナーズパック2000円や回数券なども用意する営業時間は平日が午後2時から同10時半、土日・祝日は正午から午後8時定休日は水曜日問い合わせはホーミー(?0138・866440)へ(小杉貴洋)
◆ボルダリングフリークライミングの一種で、専用のシューズと手が滑らないように付けるチョークのみの最低限の道具で行うスポーツ30年ほど前から徐々に広がりをみせ、ここ数年はインドアスペースも多くなってきたことで競技人口が増えている2020年の東京五輪の追加種目として国際オリンピック委員会に提案され、注目を集めている