函館市競輪事業部は、2015年度の市営競輪の売り上げをまとめた前年度より3日間多い計55日間の開催で、年間総売上は前年度比41億9709万5700円(26・9%)増の198億476万4200円だった8月に5年ぶりに開催したGII「サマーナイトフェスティバル」の売り上げ約40億円が年間の大幅増につながった
昨季と同じ48日間開催した普通競輪(FI・FII)は、3億7197万円(3・7%)減の95億9005万円同部は「昨季より、全国の他の競輪場とナイター競輪の日程競合が多かったため」とする10月31日から今月3日まで開催した函館記念(GIII)はイベントも功を奏し、金堀町の本場に4日間で9221人が来場売り上げは同4億9826万円(8・8%)増の61億4390万円だった8月の「サマーナイト」は40億7080万円だった
売り上げ区分別にみると函館以外の他競輪場などで販売する臨時場外が約135億円、インターネットを含む電話投票が約58億円、本場とサテライト松風は約4億円だった入場者数は8万1881人で、開催日数が多い分、増加しているが、本場来場者は減少傾向という
また、198億円の売り上げは近年ではGII開催など大型レースが重なった10年度の210億円に次ぐ規模で、高松宮記念杯競輪(GI)を開催した12年度の181億円よりも多い本年度の予算額205億円に対し、達成率は96・6%だった同部は「予算は下回ったが、昨年より売り上げも伸び、無事全日程を終えることはできた単年度黒字を確保できるのではないか」としている(今井正一)