函館市谷地頭町2の函館八幡宮(中村憲由樹宮司代務者)の例大祭が14日始まり、社殿周辺で「境内神輿(みこし)担ぎ」が初めて行われた市内外の神輿会や一般の約100人が神輿を担ぎ、威勢の良い声を響かせて練り歩いた
同八幡宮の神輿渡御(とぎょ)は隔年で、今年は実施しない年だったが、若い世代への文化継承や神輿渡御の人材育成につなげたいと企画神輿渡御を取り仕切る瑞垣(みずかき)会の渡邉兼一会長は「年々担ぎ手は減っており、後継者を発掘したい神輿の楽しさを知ってもらえれば」と話した
この日は中神輿と子供神輿を使用始めに各神輿会が江戸流の担ぎ方で約150メートルを進み、一般参加者と交代「ワッショイ」の掛け声で左右の足を合わせ、神輿殿前に戻った続いて子供神輿が登場し、これを繰り返した7年ぶりに神輿を担いだという市内の会社員宇野有介さん(19)は「神輿はみんなが一つになって達成感を味わえることが魅力自分のような若い世代の参加者が増えてほしい」と話していた
15日は本祭で、ステージショーや抽選会などが行われる(山崎純一)