函館市市民部くらし安心課と市消費生活センター(若松町)に昨年度寄せられた「ワンクリック詐欺」に関する相談件数が、前年度比43件、約3割増の184件となった同課は「身に覚えのない請求が届いてもむやみに連絡を取らず、無視してほしい」と注意を呼び掛けている
ワンクリック詐欺は、インターネットを利用する人を対象に、一見して有料サイトと無関係なリンクをクリックしただけで、一方的にアダルトサイトなどの登録完了や契約成立を宣言し、多額の利用料金を請求する架空請求の手口の一つ
同課によると、相談者の7割近くが男性年代別では20~39歳が65件(35%)と最多だったが、全年齢層に目立った偏りなどはなかった
相談内容の多くがアダルトサイトの利用だったが、女性の場合は芸能情報や占いサイトを利用しようとした際にページが移り変わり、利用料金の請求画面が出現した?などの相談が多かった同課は「スマートフォンの普及でインターネットを容易に使いやすくなった分、詐欺の対処法を知らない市民がだまされやすくなっている」とみている
全国では、アダルトサイトを見ていたら請求画面の表示と同時にカメラのシャッター音が鳴る?という事例があるほか、ワンクリック詐欺の被害解決を名乗る悪質業者による二次被害も発生している同課は「ワンクリックで個人情報が全て相手に知られることはない自分で問題に踏みこんでしまったという負い目を感じるかもしれないが、支払いに応じる必要はない」としている
架空請求などの問い合わせは市消費生活センター(電話0138・26・4646)へ(蝦名達也)