函館短大付設調理製菓専門学校(野又淳司校長)で4日、学生が調理や接客で客をもてなす「函館賞味会」が開かれた渡島・桧山管内の首長や行政関係者らが一堂に会し、食を通じて交流を深めるとともに、道南で食のネットワークを構築しようと機運を高めた
賞味会はこれまで、学生の研修の場として過去90回、同校の講師らを招いて開催してきた今回は内容を一新するにあたり、野又校長自らが両管内の18市町で趣旨説明に奔走1年間掛けて準備してきた
学校関係者のほか、知内、奥尻、鹿部、上ノ国、乙部の5町から15人が出席賞味会に先立って行われた研究会では、この日の料理に使用される特産品について、各町の代表者が食材の特長を説明した
同校の吉田徹教頭を中心に学生7人が調理に腕を振るい、テーブルセッティングや接客も学生が担当した出席者は、上ノ国のフルーツポークを使ったリエットや知内のマコガレイのソテーなど、フランス料理のフルコースを堪能食材の良さを生かした味わいを絶賛していた
終了後、調理師科1年の大平晴路(じょうじ)君(19)は「おいしいと言ってもらえて、これからのやりがいにつながる」とほっとした様子知内町の大野幸孝町長は「素晴らしいの一言特産品を使った新たな料理を開発するなど、これからも連携を図りたい」と笑顔を浮かべた
野又校長は「出席者の幅を広げながら、需要のある海外に道南の食材をPRしていきたい」と話している今後は年に1回のペースで実施していく考え(稲船優香)