函館市高丘町内の子どもたちが3日、七夕の前夜祭として同町内の函館厚生院の施設を訪れた浴衣姿で元気に歌を披露し、施設利用者と一緒にひと足早い七夕を楽しんだ
高丘小学校評議員の鈴木律子さん(82)が代表を務め、子どもたちが手作りのちょうちんを持って歌いながら町内を回る「高丘なかよし子ども会」として1979年から行っている恒例行事2010年に同こども会は解散したが、施設からの要望を受け「この指とまれ会」と名前を変えて活動を続けている
この日は児童や保護者ら54人が参加介護老人福祉施設函館百楽園や養護老人ホーム永楽荘、救護施設高丘寮の3施設を訪れ、子どもたちは声を合わせて「ろうそく1本ちょうだいな」と歌い、「たなばたさま」や「幸せなら手をたたこう」など5曲を披露し、利用者らから大きな拍手が送られた
高丘小学校6年の山名菜月さん(12)は「6年生最後の七夕で良い思い出ができた皆さんが喜んでくれてうれしかった」と笑顔鈴木さんは「子どもたちが施設を訪問するために、真剣に歌の練習に励んでいてくれたことが良かった」と話していた(能代俊貴)