札幌国税局は1日、相続税や贈与税の課税基準となる路線価(2015年1月1日現在)を発表した函館税務署管内の最高路線価(1平方メートル)は函館市本町の道道函館南茅部線通りの丸井今井函館店前で、前年と同額の14万5000円と、7年ぶりに下げ止まりとなった
道内30税務署管内の最高路線価は、函館など15税務署が前年と同額上昇は札幌中、北など5署で、前年より1署減ったまた、下落は八雲、江差を含む10署で、前年より2署減った
函館税務署管内は昨年まで6年連続で下落が続いていたが、今回は横ばいだった市内新川町の不動産鑑定士、景澤周平さん(景澤不動産鑑定事務所)は「全体として厳しい状況は変わっていないが、底値に近付いた」と指摘「来年3月の北海道新幹線開業に向け、土地の取り引きで水面下の動きがあるほか、市内ホテルの改修なども行われ、プラス思考で動いている」とする
江差税務署管内の最高路線価は、江差町本町の道道江差停車場線通り(五勝手屋本舗前)の2万6000円で、下落率は前年よりも0・1ポイント増え3・7%八雲税務署管内は、八雲町本町の道道八雲北桧山線通り(渡島信金八雲支店前)の2万8000円で、下落率は同3・1ポイント縮小し、3・4%だった
道内約1万5700地点の標準住宅(継続地点)は平均で前年より1・1%下落し、下落幅は前年より0・5ポイント拡大した
道内の最高路線価は札幌中央税務署管内の札幌市中央区北5西3、道道札幌停車場線通り(札幌ステラプレイス前)の2279万円(前年比4・9%)で、10年連続で最高だった(鈴木潤)