函館空港事務所がまとめた5月の乗降客数は、前年同月比2・7%増の15万1115人となり、8カ月連続で前年同月を上回った天津航空(中国)が3月末の定期便就航以来、好調を続けており、全体の伸びに寄与した円安が追い風となって中国人の利用増につながっている
国際線で定期便を運航するのは台湾の2社と天津航空国際線利用者数は同18・9%増の1万5980人となった台北線は同0・4%減とわずかに減少したものの堅調を維持した
一方、好調なのは3月末に定期便の運航を始めた天津線5月は全増の2593人で、搭乗率も就航以来、90%台を維持し、全体を押し上げている日本支社の津和京子支社長は「円安の影響で訪日客が増加しており、函館に限らず、日本国内との路線はいずれも好調」と話す現在は週2往復の運航だが、安定的に需要が見込めることから、同社は増便も視野に入れている
国内線は同1・1%増の13万5135人に増えた主力の羽田線は同1・8%増の10万1630人だった日本航空は機材を大型化し、提供座席数を増やした分、利用者も増加同社函館支店は「パッケージツアーの申し込みが好調で利用者が大幅に増えた函館から人が動いている印象」とする
伊丹線は日本航空のほか、3月末から全日空が運航を始めて2社体制となり、利用客も前年同月に比べ3倍超の8526人に増えた中部線は同1・8%増の7622人道内は丘珠線が同6・8%減の7182人だった(松宮一郎)