函館市南茅部地区の一大イベント「第30回南かやべひろめ舟祭り」(実行委主催)が6日、同地区臼尻漁港で開かれたメーンイベントの舟こぎ競争では、市内外から訪れた多くの見物客が盛んな声援を送っていた
豊かな海の恵みに感謝し、豊漁を祈願する同地区の伝統行事恒例の舟こぎ競争は昨年より4チーム多い47チーム、約280人が参加木製の磯船に6人1組で乗り込み、かじ取りや拍子役、こぎ役を分担し、初心者対抗や同祭り杯など各部門に分かれ順位を争った
初心者対抗戦には8チームが出場スタートの合図で勢いよく飛び出しながら、まっすぐに進まないチームも観客席からは応援と笑いがあふれ、祭りを活気づけた同部門に出場した北大修士1年目の加藤大棋さん(22)は「思い通りに舟をこげなかったが、良い思い出になった」と笑顔を見せた
会場では同地区特産品の昆布が無料配布されたほか、第30回を記念し、市消防音楽隊の演奏会や演歌歌手の鳥羽一郎さんらを招いた歌謡ショーなども行った初めて訪れたという川汲町の主婦、戸波登志子さんは「舟こぎ競争やステージでとても楽しめました」と声を弾ませていた(蝦名達也)