函館港に今年初めて水揚げされたツチクジラの赤肉が2日、市内の鮮魚店などの店頭に登場した赤黒い肉は存在感抜群で、早速市民らが初物を買い求めた
ツチクジラの赤肉はくせがなく、熱を加えると熟成したうま味が出ると好評で、函館の初夏の風物詩となっている同日、市水産物地方卸売市場(豊川町)で赤肉700キロが競りにかけられ、前年並みの1キロ1350円で取引された
中島廉売内の紺地鮮魚(紺地慶一社長)では赤肉約15キロを仕入れ、1キロあたり1500円で販売「初物だよ、いかがですか」という店員の掛け声に呼応するように、訪れた客が次々と購入していた改行紺地社長は「10頭まで捕れるので、捕獲頭数が半分を超えると価格も落ち着くのでは昔ながらの竜田揚げが定番だが、最近はユッケ風も人気がある」と話す
水産市場2階の魚市場食堂「魚いち亭」(佐々木博樹代表)では、今月末まで赤肉を使った竜田揚げ定食と照り焼き丼(どちらも600円)が楽しめるほか、竜田揚げやしょうが焼きなどのメニューを出す居酒屋もある(山崎大和)