陸上自衛隊などによると、15日正午前、札幌の丘珠空港から函館空港に向かっていた陸上自衛隊のLR2連絡偵察機が、飛行中にレーダーから機影が消えたとの情報があった。厚沢部町の鶉ダム付近に墜落したとの情報もあり、自衛隊などが確認を急いでいる。
陸上自衛隊真駒内駐屯地によると、偵察機は北部方面航空隊に所属するプロペラ機で4人が乗っていた。陸自や函館空港事務所によると、偵察機は函館市内の病院に入院していた患者の容態が悪化し、患者を空輸するため丘珠を午前11時20分に離陸した後、午前11時49分に函館空港の北西約13マイル(約24キロ)地点、高度3500フィート(約1066メートル)の地点で機影が消えたという。自衛隊機は同11時54分に函館空港に到着予定だった。
鶉ダム周辺は風は弱いものの、深い霧に包まれている。工事現場の警備に当たっている男性は取材に対し「朝8時から現場にいるが、何も音は聞こえない」と話した。