函館ラ・サール中学高校(ロドリゴ・テレビニョ校長)は8日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて延期していた入学式の様子を新中学1年生61人、新高校1年生121人に動画で配信した。動画は4日に撮影し、ロドリゴ校長があいさつし、学校行事や授業風景を紹介したほか、新入生の代表生徒が入学に当たっての決意や抱負を語った。
同校は、今年度4月2日に入学式を予定していたが、ウイルス拡大の影響で2度にわたって日程を変更。5月8日に予定していたが、例年通りの実施を断念し、別の形での対応を教職員で検討。新入生に学校の一員であるという気持ちを持ってほしいと動画での配信を決めた。
動画でロドリゴ校長は「皆さんを迎えることができ、感謝と喜びでいっぱい。新しいメンバーとしてようこそ、ラ・サールファミリーへ」と歓迎。新中学1年代表の神谷琉さん(12)は「信頼できる仲間とともにお互いに励まし合い、高め合って友情を広げたい」、新高校1年代表の丸茂琥哲さん(15)は「学校が再開したら何事にも積極的に取り組み、3年間努力したい」とそれぞれ意気込んだ。
動画は同日メールを通じて新入生に配信。実家での生活を余儀なくされている首都圏や関西圏から入学者も多いことから、同校は11日から動画配信による遠隔授業を開始し、6月3日から通常授業の再開を予定している。(飯尾遼太)