日本建築家協会北海道支部などが主催する今年度の「高校生建築デザインコンクール」で、函館工業高校(小幡圭二校長)建築科3年の菊地春花さん(17)と和田まゆかさん(18)の作品が佳作に選ばれた。11日に同校で2人に賞状が贈られた。
同コンクールは、道内の建築系学科がある高校を対象とし、今年度は「北海道子どもの国」(砂川市)内に、子どもから高齢者まで利用できる、あずまやを設計するという課題に、全道から148作品が寄せられた。この中から入選した10作品に2人の作品が選ばれた。
同日は、渡島総合振興局函館建設管理部の山田聡部長が来校し、2人に賞状を手渡した。「カラフルパレット」と題し、パステルカラーを使い、見た目も楽しめる憩いの場をテーマに設計した菊地さんは「賞をもらえるとは思わず、とてもうれしい」と笑みを浮かべ「春から住宅設計の企業で働くので、この経験を生かし、自分のアイデアに自信を持って提案していきたい」と力強く話した。
「斜簾」と題し、すだれを取り入れ、シンプルな待ち合わせ場所を提案した和田さんは「教員からのアドバイスをもらいながら、夏休み期間も制作に取り組んだ」と苦労を振り返り「進学する建築デザインの専門学校でも、学んだことを生かしたい」と意気込んでいた。(飯尾遼太)