【北斗】北海道開発局が農漁村地域活性化を目的に実施するコンクール「わが村は美しく―北海道」運動の一環で、函館開発建設部独自で設けた今年度企画部門の優秀賞(地域貢献賞)に、大野農業高校(野村博之校長)が選ばれ、表彰式が10月31日、同校で行われた。
9月27日に「農業」「園芸」「食品科学」「生活科学」の4科の生徒が審査員の前で今年度の取り組みや実習成果を発表。農業を核に生産物の加工、流通、販売まで食の一貫した学びを実践し、ボランティア活動など地域と密着した教育活動が評価された。
同校は来年度から「農業科学」「食品科学」「園芸福祉」の3科に再編し、新体制の下で教育活動を展開する。
表彰式には各科の代表生徒10人が出席し、審査委員会の丸藤競委員長から表彰状を受け取った。丸藤委員長は「地域をよくするために何が必要かという視点で活動している。さらに地域に貢献してほしい」と激励。野村校長も「卒業後も地域に貢献できる人材を育てていきたい」と述べ、農業科の酒井瑞綺さん(2年)は「受賞を励みにもっと頑張っていきたい」と話した。
他の生徒たちも「実家の農家を継ぎ、自分作った作物を加工して販売したい」「幼稚園などとも交流しコミュニケーション能力が高まった」「実習でラーメンやパンなど作ることもあり、将来の選択肢が広がった」などと将来の夢や活動の魅力を語った。(鈴木 潤)