函館市中学校生徒会協議会が中心となって制作した「函館市児童生徒スマホ・ゲーム機等利用宣言」がまとまり、21日に代表生徒2人が函館市役所を訪れて辻俊行教育長に内容を報告した。
同協議会は7月下旬に函館市内で総会を実施し、市内の公立、私立から計21校の生徒会役員ら50人が参加して、「情報モラル」についての共同宣言を採択した。しかし、議論が活発化したことでその場での意見集約が難しく、今回の事務局を務めた函館五稜郭中が「ネット3箇条」として内容をまとめた。
中学生版では①友達や家族との直接的なつながりを大切にします②相手の気持ちを考え、人を傷つける使い方はしません③使用時間は2時間までとし、夜11時前には使用をやめます―の3箇条とした。
五稜郭中3年の板谷莉子会長と笹栗楓子書記の2人が来所した。説明を受けた辻教育長は「全市的な取り組みとしては珍しい。教育委員会としてしっかり伝わるように努力する」と話した。
板谷さんと笹栗さんは「意見が活発だっただけにまとめるのが大変だった。実行しやすいように工夫したので達成感も大きい」と振り返った。小学生版は1000部、中学生版は500部を製作。学級ごとに掲示でいるように10月中に配布するという。(小杉貴洋)