全国からプロの音楽家が集まり、地元奏者と共演する「函館音楽祭2020オーケストラ演奏会」(実行委主催、函館新聞社など後援)が23日午後2時から、函館市芸術ホールで開かれる。指揮に中井章徳さん、ピアノソリストに高実希子さんを迎えてラベルの「ピアノ協奏曲 ト長調」などを演奏する。
函館音楽祭は2012年に始まり、今回が6回目。函館在住のピアニストで、実行委代表の類家唯さんが呼び掛け、札幌や東京などからプロの演奏家44人と函館の音楽家23人がオーケストラを編成する。
指揮の中井さんは、島根県出雲市の出雲芸術アカデミー芸術監督、出雲フィルハーモニー交響楽団常任指揮者などを務める。全国各地の楽団と共演し、同音楽祭出演は3回目となる。函館出身の高さんは桐朋音大音楽学部演奏学科を首席で卒業し、08年にパリ国立高等音楽院卒業。国内外のコンクールで入賞経験を持つ。
演奏曲は、仏留学経験がある高さんをソリストに迎えることからラベルの曲を選曲。このほかにバーンスタイン作曲のミュージカル「キャンディード序曲」、ドボルザークの交響曲第9番ホ短調「新世界より」を演奏する。
函館の演奏者は4日から合同練習を開始。本番2日前の21日に各地の演奏者が合流し、リハーサルを行う。類家さんは「よく知られた聞きなじみのある曲も演奏する。ラベルのコンチェルトはあまり演奏される曲ではないので楽しんでいただけたら」と話している。
チケットは一般3500円、学生1500円。当日は各300円増。同ホールや松柏堂プレイガイドなどで販売。問い合わせは実行委事務局(090・5951・1097)へ。(今井正一)