函館市西部地区をスペインの立ち飲み居酒屋「バル」に見立て、はしご酒を楽しむイベント「函館西部地区バル街」(実行委主催)が19日、同地区で開かれた。肌寒い天候にもかかわらず、多くの参加者が酒とピンチョス(つまみ)を堪能した。
2004年4月から毎年春と秋の2回開催しており、今回で31回目。全71店のうち、初参加は入舟町のrocaのらいぬ、くらcraを含む7店。同町からはこれまで参加がなかったが、今回初めて実現した。
開会にあたり、深谷宏治委員長(レストラン・バスクオーナーシェフ)が「生ハムとワインで体を温めて」と宣言。アクロス十字街(市企業局)の特設会場では、肉の塊を切り分けた生ハムやチーズ、赤白ワインを振る舞い、市民や観光客が本場の味を満喫。計1200人分を用意し、早い人で開始の1時間前から並んだという。
市内花園町の会社員、庄山彩織さん(26)は「食べ歩きが楽しみ。きょうは6軒ぐらいはしごしたい」と話していた。(山崎大和)