子どもたちがさまざまな職業を体験するイベント「はこだてキッズタウン2018」(実行委主催)が30日、サン・リフレ函館で開かれた。市内の小学3・4年生500人が参加し、働いて得た給料で買い物などを楽しみ、社会の仕組みを学んだ。
市や北海道コカ・コーラボトリング、シルバー人材センターなどでつくる実行委が主催し、今年で9回目。24の企業・団体が出展し、子どもたちが好きな企業に就職。1回30分か45分程度の仕事をすると、会場内で使用できる疑似通貨「イカール」を得ることができる。30分で220イカールの給料のうち、20円は税金として納税する。
子どもたちは興味のあるブースを次々と体験。函館朝市協同組合連合会のブースでは威勢のよい掛け声で商品販売に取り組んだ。北海道銀行では給料の準備や売上金の記入にチャレンジ、函館薬剤師会のブースではラムネや粉ジュースを薬に見立て、分包する作業などを行った。
野菜・果物の販売に挑戦した函館桔梗小学校3年の碇谷和香さん(9)は「野菜が好きなので将来は八百屋さんになりたい。キュウリが全部売れて楽しい」、同3年の梶原絆名さん(8)は「将来はキャビンアテンダントになりたい」と目を輝かせていた。(木村京子)