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「重い賞に責任感」磯波さん、毎日書道展で近代詩文書最高賞

 国内最大規模の書の公募展「第71回毎日書道展」(7月)で、函館赤川中学校教諭の磯波理恵さん(39)=号・水鈴(すいれい)=が、近代詩文書部門で最高賞の「会員賞」に輝いた。30代での受賞は極めて珍しいといい、磯波さんは「手が届かないと思っていた賞で驚き、責任を感じている」と話し、さらなる精進を誓っている。同展は29日まで北海道展を札幌市民ギャラリー(南2東6)で開催中。
 磯波さんは旧函館北高校時代、選択授業で書を選び、近代詩文書の面白さに引かれ、鈴木孝徳教諭(号・大有)に師事し、研さんを積んだ。「人の心を動かす作品」を追求し、豊かな感性で発表した作品が評価され、2010年には同展で毎日賞を受賞、日展初入選も果たした。毎日書道展は14年に会員となった。
 日頃、俳句や短歌などを読み、題材とする文字を考えるという。今年に入り出会ったのが「心のままに」で、「シンプルだけど奥深い」と選び、自分らしい言葉を付け作品を「心のままに花に問う 唇から零(こぼ)れ落ちた詞(うた)」とした。
 筆を持つ時は「考えすぎると線が縮む」と無欲を心掛ける。今年2月、鈴木さん同様に指導を受けた函館市の書家、千葉軒岳さんが亡くなり「心にぽっかり穴が開いた中で作品に向かうことになったが、力が抜け、自分の気持ちが乗った瞬間だった」としたためた当時を振り返る。塾考を重ねた余白で構成し、鍛錬した筆運びで躍動感にあふれ、磯波さんの心情を感じさせる作品となった。
 鈴木さんは「30代での会員賞は驚いた。作品は技巧に走らず、ストレートに思いを表現している。今後は審査員として重い立場となるが、40代としての書を深める勉強をしてもらいたい」と、祝福とともに期待を込めた。
 磯波さんは「重みのある受賞は自分がいっそう成長させてもらえるスタート。線質、古典から文字の形を研究し、新しい書に挑戦したい」と次への目標に向かう決意をみせた。(山崎純一)










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