「映画を作る映画祭」として、今年で24回目を迎えた函館港イルミナシオン映画祭(実行委主催)が9日、3日間の上映スケジュールを終えて閉幕した。上映作品の中から、コーエンジ・ブラザーズが制作した「お口の濃い人」が268票中49票の観客票を集め、第2回オーディエンス・アワードに輝いた。
最終日は、金森ホールで第12回アジア国際青少年映画祭の優秀作品など6本を上映。市公民館では、過去のシナリオ大賞受賞作品から生まれた2本などを上映した。
函館山山頂クレモナホールでは閉会式が開かれ、実行委の米田哲平委員長は「今年もあっという間の3日間だった。また来年もお会いしましょう」とあいさつ。映画祭は来年、開始から四半世紀の節目を迎えることから「来年は25回目で、改元後の元年でもある。なにか特別なことを期待したい」と話した。
続いて、来場者が3日間で上映された24本からお気に入りの作品に投票して決めるオーディエンス・アワードを発表。映画監督・俳優で、受賞作品の脚本を務めた沖正人さんが賞状を受け取った。沖さんは「昨年は役者として映画祭に来ていて、いつか自分の映画で賞を取りたいと思っていた。賞をもらってうれしい」とコメントした。(柳元貴成)