函館理容美容専門学校(大西忠彦校長)理容科2年の3人が、6月に札幌市で開かれた「第71回北海道理容競技大会」(道理容生活衛生同業組合主催)で、競技別最優秀賞など好成績を収めた。今月17日には全国理容美容学生技術大会の道地区大会を控え、この3人を含む同校生がスキルアップに励んでいる。
学生部門は3競技あり、理容科のある道内5専門学校から22人が出場。最優秀賞は「ワインディング」競技の佐藤晴香さん(27)、「クラシカルバックバリエーションセット」の古部滉己さん(19)。「ミディアムカット」で、赤坂すずかさん(同)が敢闘賞に入賞した。
ワインディングはパーマをかけるロッド巻きの美しさを競い、佐藤さんは昨年の同大会で優秀賞を受賞。美容師免許を持っているが、配列などは美容のワインディングと異なるため、腕を磨いてきた。「気持ちに余裕を持って臨めた」と振り返りながら、「次は納得のいく仕上がりを目指す」と力を込める。
ドライヤーで髪を整え、角刈りにアクセントを加えるクラシカルバックバリエーションセットで、同大会に初出場した古部さん。大会前は不安もあったというが、「先輩の作品も参考にしながら、とにかく奇抜にしようと思った」と明かす。短い毛先の抑えなど課題も見つかり、「減点するところのない完成度を目指したい」と意気込む。
赤坂さんの出場したミディアムカットは、後頭部の刈り上げと7・3分けの技術を盛り込む。正面から見た時の美しさを意識して仕上げたが、「敢闘賞は悔しい」とこぶしを握る。「刈り上げの技術を高めたい」と技術向上を誓う。
学生技術大会には、同校から理容科5人、美容科15人が出場する。(蝦名達也)