• 函館新聞デジタル
    ご購読申込はこちら
  • 2024年春
    人事・本社来訪
  • 参加者募集
    写真の日プロジェクト
  • 求人情報
    総務経理スタッフ、記者

ドクターコラム/着床障害と子宮鏡検査 さっぽろARTクリニック医師 本間寛之さん

 着床とは、卵管采で授精した受精卵が7日間ほどかけて卵管を移動し子宮内腔に到達、厚くなった子宮内膜(血液でできた受精卵のためのベッド)にもぐりこみ、子宮内膜と結合します。この状態が着床で、これをもって妊娠の成立とされています。
 ところが不妊治療の現場では、体外受精や顕微授精によって良好な受精卵(胚)を子宮内に移植しても、なかなか着床しない患者様がおられます(着床障害)。
 着床するためには子宮内の状態がとても重要なのですが、子宮内の状態は、普段よく行う超音波検査などではなかなか判断できません。子宮内に小さなポリープや筋腫がある、生まれつき子宮が特殊な形をしている、などの場合は着床しづらく妊娠率が低下します。この子宮の状態を確認するのが子宮鏡検査です。
 この検査では、子宮の中に直径3mmほどの細いカメラをいれて、子宮内腔に子宮筋腫や子宮内膜ポリープなどの異常がないかを観察します。イメージ的には胃カメラと同じです。検査中は子宮内の状態を医師が説明しながら、患者さん自身も子宮内の状態をモニターで同時に確認することができます。検査は1~2分の短時間で終了し、麻酔や検査前の処置なども必要なく、基本的に「見るだけ」なので痛みはほとんどありません。非常に簡便な検査ですが、着床障害の原因を探るのにとても重要な検査です。もしも検査で子宮内にポリープや筋腫が確認された場合や、外側の子宮筋腫の子宮内へ圧迫があると判断された場合には、手術によりそれを取り除く必要が出てきます。妊娠を希望しているのになかなか妊娠が成立しない場合や、着床障害が疑われる場合には専門医を受診し、子宮鏡検査をすることをお勧めします。
(ハコラク 2018年10月号掲載)

略歴
平成10年、札幌医科大学医学部を卒業し、札幌医科大学産婦人科教室入局。道内関連病院での臨床を経て、札幌医科大学産婦人科学講座助教として臨床と研究に従事。平成20年からレディースクリニックぬまのはた院長、平成22年、浅田レディースクリニック副院長、神谷レディースクリニック副院長を歴任後、平成26年4月、さっぽろARTクリニックを開院。

さっぽろARTクリニック
札幌市北区北7条西4‐1‐2 KDX札幌ビル(旧北七条SIAビル)4F 
☎011‐700‐5880 
http://sapporoart.jp/













      最新記事











      きょうの人生指針/誕生月占い

      函館新聞デジタルとは
      函館新聞 デジタル お申込み
      ご購読申し込み月は無料

      最新ニュース

      アクセスランキング

      1. 遺愛6連覇、函工4連覇 バドミントン高体連春季大会
      2. 函館港に初入港 豪華客船「シーボーン・オデッセイ」
      3. 不同意わいせつ容疑 八雲の70代男性逮捕
      4. 28日にスプリングコンサート 道南23団体出演
      5. 道南ものがたりジャーニーラン、8月に道内初開催
      6. 日吉町で住宅火災
      7. 函館でサクラ満開 過去3番目タイの速さ
      8. 五島軒、新業態のカフェ27日に営業開始 本店1階ロビー アフタヌーンティーなど
      9. 秋移転の高橋病院 地域での取り組み紹介
      10. ライトアップ初日を楽しむ 函館公園と五稜郭公園で花見電飾

      函館新聞宅配購読お申込み

      お試し(1週間)もございます。

      フリーマガジン「ハコラク」も毎月お届け

      はこしんフォトサービス
      フォトサービス

      掲載された写真を購入できます

      はこしんバックナンバー
      バックナンバー

      過去3ヵ月以内の函館新聞を購入

      はこしんポスト
      ポスト

      取材依頼・情報提供・お問い合わせ

      国内外の主要ニュース


      クローズアップ


      ニュースカレンダー

      紙面ビューア

      SNS公式アカウント

      4月25日のイベント情報

      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      関連サイト