あかるい子供の声
昨今小学校、中学校、高等学校と相次いで統廃合がなされています。就学生徒が少なくなり少数となったところはどんどん廃校となっています。子供が少ないということは10年20年後の国の在り方にかかわります。明るい子供の声が巷に響き、校庭で駆けっこをする姿は私たちの子供の頃は当たり前でした。
私たちが手を貸してあげられるのは産みやすく、育てやすい環境を作ってあげることのみです。産みたいけれど何かの理由で産めない、と望まない決断を下す人も反面多くあります。経済的な理由か、社会的な理由かさまざまです。日本の社会では受け入れられない土壌があるのでしょうが、米国ではそのような人たちが安心して出産できるシステムがあります。
経済的には戦闘機1機買う予算があれば、数10万の人が安心して出産できます。養子対策、妊娠中の経済対策、出産後の子育てに対する援助などは今の日本ではぜひとも積極的に行うべきです。ほとんどの民法は明治時代のもので、最近になって変わった部分はほとんどありません。国会議員は本気になり、命を懸けて新しい体制へと望んでいかなくてはなりません。その点、諸外国では全く新しい発想のもとに斬新的な法案が作成され、また、国民もそれを理解し積極的に進めるという良い面があります。
子供を産めば経済的に楽になるという考え方はできないものでしょうか。子供ができることは素晴らしいことです。そのお祝いとして社会としてご褒美を上げても良いのではないでしょうか。40歳を過ぎて妊娠を希望される方、20歳でせっかく妊娠したのに希望されない方があります。一つの血縁で固まるのは過去の古い考えです。子供は人類みんなの宝としての考えを持ちましょう。
(ハコラク 2018年12月号掲載)
略歴
昭和47年、岡山大学医学部卒業、同年ECFMG認定(認定番号1747732)、昭和50年より北大医学部癌研病理部門研究生を経て、昭和55年に医学博士学位を取得。国立高知医科大学産婦人科講師、函館五稜郭病院産婦人科科長などを経て、昭和62年産科婦人科秋山記念病院開設。平成8年には森町レディスクリニックを開設した。専門分野は産科学、悪性腫瘍。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医。
秋山記念病院
函館市石川町41-9 ☎0138-46-6660(代) http://akiyama.hakodate.jp/
■診療科目/産科、婦人科、乳腺外科
■診療時間/〈産科・婦人科〉月・火・木・金 9:00~12:00、
15:00~18:00、水 9:00~12:00、
土 9:00~14:00、日・ 祝9:30~12:00
〈乳腺外科〉(予約制) 月・火・木 9:00~11:40、
14:00~16:40、水・金 9:00~11:40