「頑張らない」介護
自分の親や家族が在宅で介護が必要となった場合、最初のうちは親や家族だからと昼夜もいとわず一生懸命介護することもできるかもしれません。しかし、それが何年にもなると、介護している側も人間ですから、不安や不満がたまって恨みたくなってしまうことも出てくると思います。最初は頑張って介護していたけれど、「介護疲れで共倒れ」や「ストレスからの虐待」といったことにもなるかもしれません。介護する人にとって先の見えない介護は心身ともにとても大変なものです。
「頑張らない」というのは決して「介護しない」ということではなく「自分だけで頑張らない」「家族だけで頑張らない」ということです。そのためには、親戚や友人に相談したり介護保険を上手に使い、ケアマネージャーなどに相談したりすることが大切になってきます。介護される方の元気は介護する人の元気に比例するといっても過言ではありませんので、使えるもの(介護保険や地域サービスなど)を上手に使い介護する人の心身の負担を軽くすることがとても重要になります。 「子供には迷惑を掛けられない」「私が頑張らなきゃ」と思うために頑張りすぎて、「過労で共倒れ」なんてことや「ストレスで虐待を行う」ことがあっては、全く意味が無くなってしまいます。介護される方の人生はもちろん、介護する人の人生だってとても大切です。家族や親戚、友人、介護保険や地域サービスを上手に使い、介護する人の負担を軽くすることで、長く続けられる介護を目指しましょう。「使えるものをうまく活用する」ということも、立派な介護の手法のひとつなのです。
まずは、家族や親戚・友人・居宅介護事業所(ケアマネージャー)など、誰でも良いので「気軽に相談する」ことから始めてみませんか。
(ハコラク 2018年9月号掲載)
ケアプランセンター よしずみ
函館市白鳥町16‐1
☎0138‐62‐1000