介護の仕事をする場合、一般的な資格としては介護福祉士またはホームヘルパーの資格を皆さんイメージされるかと思います。実際、現場で働いている介護職員のほとんどはそうした資格を持っている方で、資格取得の為に専門学校や大学で学んだり、働きながら勉強し資格取得されています。
思えば4~5年ほど前まで、近い将来介護施設の介護職員は全員が国家資格である介護福祉士を持っていなければ、国の人員配置基準を満たさない時代が来ると私たちは考えていました。しかし、現状は真逆で「無資格」「未経験」でも介護職員として採用をする施設も増えて来ています。それは現在未曾有の「人手不足」だからにほかならず、その人手不足を解消するために無資格、未経験でも良いとする「苦肉の策」であるとも言えます。
そうした中、私も無資格の方を採用するメリットはあると思っています。もちろん資格や経験も大事ではあると思いますが、無資格で経験が無くてもまっさらな状態で働き始めた方のほうが施設の方針や福祉に対する考え方を素直に吸収してくれる場合もあるからです。働きながら資格取得をする事でスキルアップ、キャリアアップし、そうした方が施設の中心となってくれることを私たちも期待しています。働きながら資格取得する際の費用負担に関する助成金なども国や自治体で整備されてきています。「介護の仕事は誰にでも出来そうで誰にでも出来るものではない」と言われます。最初は無資格で知識や技術が無くても、その人の持っている「人間力」が発揮できれば、人のために役立つ素晴らしい仕事だといえると思います。
このコラムをお読みの方で介護の仕事に興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひチャレンジしてみませんか?
(ハコラク 2018年10月号掲載)
デイサービスセンター ながだい
函館市日吉町3-39-242F
☎0138-87-0939
■利用時間/9:00~16:10
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