ストレスと上手に付き合う
以前、ストレスとは「身体的・精神的な安定に影響を与えるような出来事の総称」であり、ストレスの原因に対する抵抗の結果として現れるものをストレス反応と呼ぶというお話をしました。一般にストレスと聞くと、ネガティブなイメージが強く、生活上好ましくないものという印象があるかと思います。身体的ストレスについて例を挙げると日常生活動作があります。
生活動作の多くは重力に抵抗して行動します。この場合、重力がストレス、生活動作がストレス反応とも言えます。人の姿勢は重力に逆らって働く「抗重力筋」により維持されていますが、筋力の低下などから前屈みになりがちになると、重力がストレスとなり動作に制限を感じるようになります。例えば、正面を向くために首が後ろに反る、肩を前に出す姿勢が続くため、肩を上げにくくなるなどが挙げられます。
そのほかの例として、緊張でどきどきする、呼吸が早くなる、これもストレス反応です。
「リハビリを受けて症状が治るかわからず緊張する」。これをストレスと考えるとネガティブな印象を受けるかと思います。ですが、プレッシャーと考えると、印象は変わるのではないでしょうか。
ストレス反応は体が新しいことへ挑戦するための準備だという意見もあります。また「ストレスには良い効果がある」と思っている人は「ストレスは害になる」と思っている人に比べ、うつ状態になりにくいという結果も出ています。
リハビリを行う場合、リハビリに対する説明が一切なければ、ただ辛い運動をさせられている、と思うでしょう。しかし、なぜ必要なのかを理解してもらった上であれば、これはモチベーションへと変わります。
ストレスも見方を変えれば良い刺激になるものもあります。ストレスと上手に付き合っていきましょう。
(ハコラク 2019年1月号掲載)
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