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介護コラム/高齢者リハビリテーション研究所 パワーリハデイサービス函館 丸山百里さん

自立支援介護で高齢者の病気を遠ざける高齢者
 平成30年6月9日に東京都にて第17回日本自立支援介護・パワーリハ学術大会が開催されました。さまざまな自立支援介護の事例が発表されましたが、自立支援介護を実施し「おむつゼロ」などの実績のある施設では高齢者に多い肺炎・骨折・脳梗塞などの病気が激減しており、その減少の割合と肺炎・骨折の2疾患に限って医療費の節約額を試算したところ年間8600億円余りの医療費が不要になるという試算も報告されています。  前回のコラムでは自立支援介護の基本ケアは「水分(1日1500ml)・食事(1日1500kcal)・排泄(3日以内の自立排便)・運動(1日歩行2km相当)」を「適切な手法」で支援するケアであることについて触れさせていただきました。この自立支援介護を行うことで激減した上記の病気の中からひとつ「肺炎」を例にとってみましょう。  
 高齢者に多い誤嚥性肺炎は口腔内細菌が唾液と共に肺に入って発症します。口腔内細菌は唾液の持つ自浄作用でコントロールされますので、水分欠乏では十分な唾液が出ず粘り気の強い唾液となってしまいます。そのような唾液では気道に入った際に咳で排出することが困難となり細菌が肺に落下してしまいます。しかし落下した場合でも肺組織のもつ免疫力により発病したりしなかったりします。肺が活発な活動力を持っているかが鍵となり、さらにこの肺の活動力は全身の活動性に依存しています。適切な水分摂取・寝ているよりは起きていること、車椅子よりは歩くこと…活動性の高い生活が肺炎の発病を遠ざけていき、こうした生理学的諸条件が自立支援介護による肺炎の激減に繋がったと言えます。  
 介護現場の深刻なマンパワー不足や安静・過剰介護の慣習など、自立支援介護を確実に行うのは容易とは言えませんが、実現している施設が多数あり、高齢問題を抱える我が国の課題解決の一つとなると考えます。
(ハコラク 2018年11月号掲載)


株式会社 高齢者リハビリテーション研究所
パワーリハデイサービス函館
函館市大縄町22-13 ☎0138-62-5200
■利用時間/9:50~16:00
■定休日/日曜

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