もてなし厚い山峡の温泉宿
赤褐色の濁り湯で芯から温まる
八雲町熊石地区にある「見市温泉旅館」は1868年創業。一世紀以上に渡って湯治宿として利用されてきた歴史を持ち、現在は6代目の大塚大さんが家族とともに営む山峡の温泉宿として、広く愛されている。泉質はナトリウム-塩化物泉。宿から300m上流の岩の間から湧き出ている源泉から、パイプを通して内風呂と露天風呂に注ぐ源泉掛け流し。43℃とやや熱めの湯で、神経痛、外傷、打撲などに効能があるという。注ぎ口から出る湯は透明だが、多く含まれた鉄分が空気に触れることで赤褐色に変化し、味わい深い濁り湯になる。湯冷めしにくい自慢の湯と、故郷に帰ってきたような懐かしさを感じるアットホームなもてなしに、体も心もあたたまる。
(ハコラク 2023年2月号掲載)
見市温泉旅館
八雲町熊石大谷町13
☎01398‐2‐2002
無休 P有り
日帰り入浴/ 12:00~21:00
(20:30最終受付)
大人500円、小学生300円、 未就学児無料