自らの手で採った四季の食材で
道南でしか味わえない一品を
2016年に暖簾を掲げた「旬菜旬魚たじま」。函館市内の和食店で13年間腕を磨いた田嶋勇大将が、同じく料理人の怜女将と夫婦で切り盛りし、肩ひじ張らない居酒屋料理から本格的な和食コースまで、地場食材をふんだんに使う一品を季節の酒とともに取り揃える。
田嶋大将の料理人としての原点は、幼い頃に祖父母に連れられた山菜採りや魚釣り。自分で採った食材を調理する面白さから、包丁を握り始め、「自然豊かな道南でしか出せない料理を提供したい」と、今も変わらず自ら山海に赴き、食材集めにも精を出す。脂の乗ったサクラマスのルイベ、春に摘んだ葉ワサビのしょう油漬け…。特に恵山地区で釣り上げた根ボッケは、船上で血抜きと神経締めを済ませ、その日の内に一夜干しにするなど、寝る間も惜しんで料理を仕込むこともしばしば。「『これも大将が釣ったの?』と期待し、喜んでくれるお客様がいる。何より楽しくて」と笑みをこぼし、「おいしかった」の一言のために今日も腕を振るう。
(ハコラク 2022年 4月号掲載)
旬菜旬魚 たじま
函館市美原3‐38‐3
☎0138‐83‐7448
17:00~23:30(23:00L.O)
日曜定休
禁煙 P有り
クレジットカード利用可
インスタグラム「tajimarei」