家族で長年焼き続けるパンが地元の人々の思い出の味に
道の駅「YOU・遊・もり」のほど近くに立つ「もりまちのパンやさん たむら」は、この地で長年パンと菓子の製造販売を行ってきた田村さん一家が5年前から営む店。ここで欠かさず味わいたいのが噴火湾産のホタテを3つ使った「ホタテカレーパン」。甘口ながらキリッとした後味のカレーの中には、しょう油で炒めることで味を引き立てたホタテが丸ごと入っている。函館をはじめ全道のさまざまなイベントにも移動販売車で出品しており、町のPRにもひと役買う一品だ。
ほかにも「アンドーナツ」や「レーズンパン」といった昔ながらの商品も根強い人気で、「学生時代に食べた味を求めて帰省のたびに来てくれる方もいるので、大変だけど種類は減らせない」と代表の田村栄さんはほほ笑む。昼時に向けて次々と店内に並べられていくパンの一つひとつが、地域の人にとっての思い出の味。ひと口食べれば〝森町のパン〟として愛され続ける理由が実感できるはずだ。
(ハコラク 2019年6月号掲載)
もりまちのパンやさん たむら
森町上台町326‐91
☎01374‐7‐1617
8:00~18:30
(日曜、祝日は18:00まで)
第2火曜定休 P有り