父が作った唯一無二の味を娘が受け継ぎ守る
行啓通につながる大きな道路沿いに掲げる緑の大きな看板が目を引くブラジル風料理店「ポン・デ・アスウカウ」。函館市湯川町で15年、千代台町で20年営業し五稜郭町に店を構え、今年で13年目を迎えた。
厳選した和牛、豚、鶏を塊肉で仕入れて筋や余分な脂を丁寧に取り除き、炭火でじっくり焼き上げるステーキが人気。肉の旨味を際立たせる秘伝のタレは、初代店主がブラジル人から教わったシュラスコのソースを参考に研究を重ね、いくつものスパイスを組み合わせて完成させたもの。まろやかでさわやかな酸味を感じる独特の味わいに魅了され、長年足を運ぶファンも多い。コロナ禍で客足が遠のき、自身も高齢に差し掛かることから閉店を考えていた初代店主の後を、「せっかくの味を途絶えさせるのは寂しい」と娘が店を継ぎ、昨年12月ランチとテイクアウトもスタート。昼は1人で、夜は店のノウハウを教わりながら父と2人で店に立ち、歴史をつないでいる。
(ハコラク 2021年12月号掲載)
ポン・デ・アスウカウ
函館市五稜郭町30‐3
☎0138‐56‐4936
11:00~14:30
17:30~23:00(各30分前L.O)
※夜は3日前までの完全予約制
無休(ランチ・テイクアウトは日曜・祝日定休)
禁煙 P有り