函館産イワシの消費拡大を図るイベント「シエスタハコダテいわし祭り」(無印良品、シエスタハコダテ、Gスクエア主催)が30日、シエスタハコダテ(函館市本町)で初めて開かれた。メインの「トークセッション&ライブ」には漁師ら3人が登場し、魚を捕る、届ける、伝えるという立場からイワシの魅力をアピールした。
ハコダテフィッシャーマンズ発起人の熊木祥哲さん(市漁協所属の漁師)、フィッシャーマンズの活動を応援する海産物卸問屋「福田海産」(宇賀浦町)の福田久美子社長、函館出身の魚専門シンガー・ソングライター齊藤いゆさん(札幌在住)がトークを展開。齊藤さんは「水温変化による資源(魚)変化への対応策が不足している。消費者が魚を知っておいしく食べればいい」と提案。
熊木さんは「函館はイワシを加工する業者が少なく、漁師が捕っても引き取り手がおらず、捨てざるを得ない。市民のニーズが高まれば、漁師の存続につながる」と訴えた。福田社長は「イワシは栄養たっぷりで、オリーブオイルに塩だけで味付けし、フライパンで調理し簡単に食べられる」と紹介した。
齊藤さんが作詞作曲した新曲「わっしょいわし」など4曲を披露し、会場を盛り上げた。
また、地下1階ではイワシの特別販売を行い全て完売した。パン店「ラ・ナチュール」で29~31日、新商品「いわしバインミー風サンドイッチ」を各日20個限定で販売。午前11時からで1個324円。29、30両日は完売した。(山崎大和)