マスクで増加しているニキビ肌のスキンケア方法
コロナ禍でマスクが欠かせない時代となり、マスク内の皮膚の温度と湿度はすごく高くなっています。マスクの着脱により、まるで季節の変わり目のように急激な温度と湿度変化が起こります。皮脂と水分が過剰に出てきて、皮膚のバリア機能が崩れ、「ゆらぎ肌」→「肌荒れ」が起こりやすくなっています。特に皮脂や角質が毛穴に詰まり、炎症を起こすことで「ニキビ」になる方が増えています。
ニキビができると、ついゴシゴシ油分を落としたくなってしまいますが、それでは治りません。なぜならば、皮脂が多いオイリー肌がニキビになりやすいと思われがちですが、実は部分的に乾燥肌になっていることがほとんどだからです。ニキビなど肌荒れしている肌は炎症を起こして刺激に弱くなっているので、まずは、炎症を鎮めなくてはなりません。
次に述べる「洗浄・保湿・遮光」で正しいスキンケアを心掛けて下さい。
「洗浄」は摩擦を避けて、泡でそっと洗い、乾燥を防ぐために熱いお湯ではなく、人肌より冷たい位のぬるま湯で洗い流す。「保湿」は清潔になった肌に、鎮静効果のある化粧水などで水分補給をたっぷりする。多めのクリームで毛穴にふたをしてしまわないように!「遮光」は紫外線をしっかりカットし、光刺激からの炎症を防ぐ。日中はSPF50の日焼け止めを必ず塗る。
ニキビは、ホルモンバランス・ストレス・生活の乱れ・食事の偏りなども関係します。特に腸内環境の乱れは肌荒れを引き起こすので、インスタント食品や揚げ物などの高脂質や高糖質の食品は控えましょう。
肌は内面の現れです。外用薬(軟膏など)・内服薬・医療機関専売化粧品(有効成分が高濃度)・高性能ピコレーザーの真皮治療を上手く組み合わせると、肌質が改善しやすくなります。
(ハコラク 2021年11月号掲載)
略歴
昭和62年、順天堂大学医学部卒業後、日本大学眼科学教室へ入局し日本大学板橋病院勤務。平成5年、日本大学大学院を卒業し国立札幌病院勤務を経て平成9年、藤岡眼科病院へ、平成19年、副院長に就任。医学博士。
藤岡眼科
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☎0138-34-5550
https://fujiokaganka.or.jp/
■診療科目/眼科・美容皮膚科・形成外科
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