【札幌】新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言を30日で解除する政府決定を受け、道は29日の対策本部会議で10月1日以降の独自対策を決めた。札幌市限定で1~14日、飲食店に時短を要請する。道南の飲食店への時短要請は行わない。
札幌を重点地域とする対策は、酒類提供を午後7時半まで、営業を同8時までとし、カラオケ設備の提供は休止する。ただし、先行して札幌で運用が始まった第三者認証を受けた店は酒類提供を同8時まで、営業を同9時までに緩和する。全道で飲食店に対し、酒類提供を同7時半まで、営業を同8時までと要請していたが、札幌を除き全て解除する。
このほか、全道への要請内容(期間1~31日)は、札幌や感染拡大中の都府県との往来を控え、イベントの人数は5000人または1万人以内は収容率50%とし、学校の部活動は対策を徹底した上で認める。修学旅行や宿泊学習など学校行事は慎重に検討し、旅行先の受け入れ可否を確認した上で実施。飲食は4人以内、短時間で会話ではマスク着用を求める。
29日の臨時記者会見で、鈴木直道知事は「緊急事態は終了するが、秋の行楽シーズンを迎え、早期に増加に転じないよう対策を講じる必要がある」と強調した。(山崎大和)